
テンバガーを探せ!!全国の学生投資家の“卵”が集結 投資の未来へ!金融知識アップの2日間
“ゼロから始める学生投資” を掲げたエンターテイメント型の投資カンファレンス「Student Investor Conference2025」(SIC2025)が、2025年8月12日・13日の2日間、東京証券取引所ビル2階の東証ホールで開かれた。
一般社団法人 全日本学生投資連盟(JPSI)が仕掛ける学生のための新たな金融教育カンファレンスで、全国から投資家を目指す大学生や中・高校生100人が集結。パネルディスカッションやゲーム、銘柄分析のチーム実践ワークなど、“楽しく学べる投資プログラム” を通じて投資への理解、テクニックの向上を目指すとともに、学生の投資仲間との対話を楽しみながら企業を分析。テンバガー(株価10倍銘柄)を探した。
学生による、中・高校生、大学生のための全国規模の金融・投資教育の機会は初めての試み。参加者の多くが投資初心者だった。

全国から100人もの大学生や中・高校生が東証に集まった!
目次
最年少の参加者は、なんと中学1年生!!
JPSIの恵良祐太代表理事(早稲田大学4年)は学生起業家で、早大唯一の公認投資サークルForwardの代表として、“投資×遊びの両立”をコンセプトに学生の投資の楽しさを伝えてきた。そうした活動の中で、学生が投資にアクティブにトレードしていないという課題が見つかり、「学生たちが投資に自然に興味をもって主体的に学べる“場”が必要性」と感じていた。そこで、「投資はもっと楽しくて自由でいい」という新しい価値観で、“難しい”の先入観を壊す投資エンタメコンテンツを学生主体で開発。楽しく学べる投資プログラムを通じて、「次世代の投資リテラシー向上に貢献したい」と話す。
講義は座学とワークショップを織り込んだプログラムで、1日目に投資の基礎講義とポートフォリオマネージャーゲーム。2日目はパネルディスカッションなどを実施した。

チームに分かれて学習開始! まずはお互いを知ること……
参加者は投資への関わりも幅広く、経験、知識、年齢、国境を越えて多才な未来の投資家が集まった。
大学1年のM君
今まで投資についての勉強はしてこなかったけど、こういう機会を通じて巻き返していきたい
大学2年のT君
サークルは起業サークルに入っています。AIを使った投資アプリに関心があります
韓国からの留学生で大学1年のRさん
投資は中学時代から少しずつしていました。ファンドが中心だったので、ポートフォリオなどを使った投資に興味があります。韓国では財テクに取り組んでいる人は日本よりも多いように思います
大学2年生のSさん
投資はNISAを今年の4月から始めたばかりです。今はプラスだけど、なぜプラスなのか考えなさいと言われています。預金に入れても増えないので、余裕が生まれる手段として投資があるかな。今回の参加で知識を吸収して早く実践に進みたいです
参加者の中には、なんと中学1年生も……。
中学1年のK君
友だちの兄からの紹介で参加しました。投資については、世界の動きの中で株を買えたりできたらなと思います
「会社四季報」を分析 「数字で企業を語れる投資家」目指す

「投資は、自分なりの答えを持っていることが大事」と話すJPSCの恵良祐太代表
プログラムの皮切りは大学の投資サークル(JPSI全日本学生投資連盟、早稲田大学株式投資サークル Foward)の歴代代表による投資の基礎講義。大学生が投資に取り組む様子が投資サークル内での活動や会話を織り交ぜてわかりやすく紹介した。
「先輩、どこに投資した投資したらいいんですか?教えてください…答えはないよ」
「人と意見は違っていい。でも、意見が違っているからとケンカをしてはいけない」
「自分なりの答えを持つことが大事」
学生による学生のための投資カンファレンス。プログラム最初の大学生、投資サークルOBによる講義で、参加した生徒・学生たちとの距離が一気に近づき、SIC2025が目指す独自の対話型投資教育の空気が広がった。
その後、「金融業界のプロが語る20代の最適な投資戦略」として、投資のプロから投資のリアルな姿を紹介していく。投資のプロの世界の夢と厳しさに、投資への意欲が高まると同時に投資に対する真剣さも増したようだ。投資AI、ポートフォリオマネージャーゲームでは、グループワークでディスカッションを通じてメンバー間の交流がより深まっていった。

投資初心者なら、絶対に知りたい!「投資のプロが選ぶ 夏休みの1冊」
2日目は、金融業界のプロフェッショナルによる投資勉強法のパネルディスカッション、四季報分析ワークショップを中心に進められた。四季報分析ワークショップでは、各グループに金融のプロがサポーターに付くのも魅力。リストアップされた企業の中から投資したい企業を1社選定。グループのメンバーは知識や経験だけでなく想像力を膨らませて、企業を分析するだけでなく、積極的にサポーターに質問して投資の確度を高めていった。自分たちの企業分析への視点、選定眼についてのプロからの意見にメンバーは熱が入った。目指すは「数字で企業を語れる投資家」だ。
「限られた情報の中で、みなさんとても真摯に企業分析に向き合っていて、逆に証券に携わる我々にとって初心を振り返る良い機会になりました」(Webull証券の三塚英毅氏)というほど、金融のプロも学生たちの投資への意欲に新鮮なインプレッションを感じていたようだ。
カンファレンスの閉会に際し、日本証券取引所広報IRグループの高田雅裕氏は「半分は中学生、高校生と聞いてとても驚きました。こうして若い人たちが証券市場に参加していただけたのは大変喜ばしいことです」と賛辞を送る。
投資に関心を寄せる学生たちの2日間のカンファレンスは、参加した学生の互いの投資に対する意識や研究姿勢を刺激し合い、投資について深く話し合える仲間をつくり、投資への意欲を数段高いレベルに昇華させる効果をもたらした。
金融プロの目から見ても、サポーターのリーダーを務めたWebull証券の三塚氏は「初めの投資サークルOBによる基調講演を聞いて、学生たちの投資への取り組み方、考え方、サークルや仲間との研究や情報共のレベルも高いし、何か学生独自の世界観も感じて何を話したらよいのか、あえてプロが話すことなんてないんじゃないか、と思ってしまった」と、率直に既成概念とのギャップと述べる。
SIC2025の開催を通じて、今後の学生向け金融・投資教育プログラムに必要なアプローチが見出された2日間になったようだ。

チームに分かれて企業分析!

各チームが企業分析に“真剣”……

SIC2025の会場となった東京証券取引所