
テーマは「AIで拡がる!まるごとDX」 2025年の売上高、1兆2000億円目指す 大塚商会が実践ソリューションフェアで好発進
2024年12月期の売上高(連結ベース)が1961年の創業以来、初めて1兆円の大台を突破した大塚商会が2025年2月5日から7日、東京都港区のザ・プリンス パークタワー東京で「実践ソリューションフェア 2025」を開催しました。48回目を迎える今回は「AIで拡がる!まるごとDX」をテーマに、急速に進化するAI技術とDX(デジタルトランスフォーメーション)に焦点を当て、来場者に最先端技術の体験を提供。日進月歩のAIへのニーズや DXの推進度合いに応じた多様なサービスを提案しました。
AI技術の進展や導入が急速に広がり、IT投資の重要性がますます高まるなか、大塚商会は中小企業の生産性向上やDX課題の解決を目指しています。今回の実践ソリューションフェアでは、専任担当者による各ゾーンの見どころやオフィスの課題解決の最新ソリューションを紹介する「会場ツアー」を実施。AI技術の業務効率化・コスト削減、セキュリティ強化などの効果を示しながら、来場者に最新のソリューションを体験してもらうことを目的としています。来場者数は3日間で約1万1000人(速報値)が集まり、関心の高さがうかがえました。
目次
メインステージで最新AIをデモンストレーション!
AI(人工知能)の進展でIT投資が企業の成長にますます欠かせなくなるなか、IT市場ではWindows 10サポート終了に伴うパソコン(PC)の更新需要が徐々に拡大。有効的なAIの活用は、あらゆる企業で業務効率化やコスト削減、セキュリティの強化といった効果をもたらし、既存ビジネスの変革や収益拡大に寄与するようになってきました。
そうした中で、大塚商会は中小企業の生産性向上やDX課題をトータルで解決するシステムインテグレーション(SI)事業に注力。2024年通期決算で創業以来初となる売上高(連結ベース)1兆円を突破。今回の「実践ソリューションフェア 2025」はその目標達成の直後に、「AIで拡がる! まるごとDX』をテーマに開催しました。急速に進化するAI技術とDXにスポットを当て、来場した企業の担当者のニーズやDXの推進度合いに応じて多様なサービスを提案しました。
日本電気やリコージャパン、エプソン販売、日本マイクロソフトなどの協賛企業約80社が出展。AI PC・windows 11の最新機種や生成AIの導入、活用事例を業務・業種別で多角的に紹介したほか、メインステージではAI PCや最新AIのデモンストレーション、展示会場を巡るツアー、経営・営業、働き方、リスク対策などのテーマごとにDXを活用した最新ソリューションに触れ、その価値を体験できる展示会になりました。
また、セミナーは3日間で44コース。2月25日からは、会場で実施したセミナーやステージのほか、オンライン限定のセミナーが視聴できます。

メインステージでは、大塚商会が「AIで拡がる! まるごとデータ活用」を提案
「1兆円企業にふさわしい、サスティナブルな社会に貢献する企業を目指す」
なかでも、ここ数年はAIの活用や働き方の変化に合わせたIT投資が、企業の成長戦略には必須。「AIサービスを活用したいが導入の仕方がわからない」「どのサービスを選べばいいのかわからない」といったオフィスの課題を“まるごと”解決する方法を、大塚商会がデモンストレーションを交えて提案するとともに、最新AIやPCを紹介しました。
大塚商会の大塚裕司社長は、「それぞれのお客様のところで具体的に使われ、テーマごとの会場のほうで、いくつかを本邦初公開で展示させていただきました。大塚商会の“文化祭”でいっしょに盛り上がっていただきたい」と、あいさつ。2025年のスローガンは「お客様の寄り添い、DXとAIでお客様と共に成長する」。「1兆円企業にふさわしい、サスティナブルな社会に貢献する企業を目指す」と話し、今回は新たに「サステナビリティ」のコーナーとして災害対策や人手不足対策のロボットや最新機器を体験できるようにもしました。

「大塚商会の“文化祭”でいっしょに盛り上がっていただきたい」と、あいさつに立つ大塚裕司社長

最先端技術を体験できる
なお、大塚商会は2月3日、2024年度通期(2024年1~12月)の連結業績を発表しました。売上高は前年比13.3%増の1兆1076億円と、初めて1兆円を突破。営業利益は同18.1%増の743億円、経常利益が17.7%増の759億円、当期純利益が12.7%増の534億円となりました。
「売上高、利益とも全項目で2ケタ増でした。2024年度は特需があった19年度の売上高(1266億円の増収)を上回る1367億円の増収でした。SI関連や受託ソフト、サプライ、保守のすべての詳細セグメントで前年実績を上回り、勢いを持って決算を締めることができました。
企業のIT投資の底堅さを感じています。売上高1兆円の突破は通過点に過ぎません。大塚商会が成長できる可能性はまだまだあり、DXとAIを活用して、『オフィスまるごと』を生かし、お客様に寄り添い、さらなる成長を目指します」
大塚社長は、そう語っています。
大塚商会はDXとAIで、2025年の売上高で1兆2000億円を目指します。

会場は多くの来場者でにぎわった