日本初、“投資版オリンピック”開催！世界の学生投資家が集結 米国株でパフォーマンス競う
日本、アメリカ、インド、台湾、オーストラリア、ニュージーランド……。世界有数の学生投資家たちが集結！ 日本初となる学生が開く国際投資大会が開催される。米大統領選直前の2024年9月から11月までの約2か月間に、米国株をデモトレード。参加国の代表チームが真剣に運用の成果を競う“投資版オリンピック”だ。
主催は日本最大の金融・投資コミュニティで20年以上の歴史を持つ早稲田大学株式投資サークル Forward。国際投資大会の開催について、代表の惠良祐太さんは「水面に投じられた小石の波紋が大きく広がっていくように、この大会の成功が日本の将来の投資家の未来を変えていくと信じています」と、意気込みを語る。
目次
グローバルに開催されるデモ投資コンテスト
大会を主催する早稲田大学株式投資サークルForwardは、「学生のうちに実際の株式市場で投資を実践する機会を提供したい」という想いから、2023年に全国の大学の投資サークルに呼びかけ、デモトレード大会「Wall Street Competition2023」を開催した。
参考記事：カブライブ！「総勢120人の学生投資家がチャレンジ！ 米国株 大学デモ投資大会」2023年10月9日付カブトピ！）
投資は理論だけを学んでも高いパフォーマンスは得にくい。その一方で、多くの学生は手元資金や、トレードの手間や時間的な制約から実践を学ぶ機会が非常に少ない。そこで「学生でも投資を実践する機会を得られる」ようにと、デモトレードを使って収益を競うコンテストを考えた。
この大会に、早稲田大学のほか、北海道大学や慶応義塾大学、立教大学、明治大学、中央大学、滋賀大学、横浜国立大学、愛知工業大学、九州大学の10大学から、総勢120人が参加。マネックス証券やオービス・インベストメンツ日本法人などが協力した。
こうした経験を踏まえ、今回は競技を国内大会から世界大会へ、また個人戦からチーム戦へとルールを変更。大会を主催する早稲田大学の恵良祐太さんは、
インドではアノマリー（説明はつかないが、よく当たる相場の経験則のこと）や統計などのテクニカル分析を用いて、過去のデータや傾向を重視した経験値に基づいた戦略を駆使することがわかりました。また、アメリカでは業界全体のセクター投資やインデックス投資など、トレンドに合わせた銘柄を選びます。投資スタイルは国によって大きく異なりますし、世界中の学生投資家と競い合い、国ごとに異なる投資スタイルを肌で感じることで、学生投資家として大きく成長することができると思い、国際化を決意しました
と説明する。
チーム戦でコミュニティ全員が最後までアクティブに参加する
また、個人戦だと損失時のリスクが実質存在せず、ハイリターンな銘柄に投資することが最も有利な戦法となってしまうことや、投資初心者と経験者が同じ条件で戦うことになることになるので、個人戦では初心者の勝ち目がほぼなかった。そのため、大会途中で運用をあきらめてしまう初心者が少なくないという課題があった。
国際大会の今回は、参加各国の代表者3名（団体の規模に応じて複数のチーム出場の可能性あり）を選抜し、チーム戦で合計のパフォーマンスを競うことに改訂。損失のリスクを公正化しつつ、コミュニティ全員で代表者の購入する銘柄を相談することで、最後まで全員がアクティブに参加できるようにした。
競技はオンラインで開催。専用のバーチャル取引のデモ取引で、米国株を投資対象に2024年9月から11月（米大統領選前）までの約2か月間にわたりパフォーマンスを競う。
投資開始時の手持ち資金（仮想資金）は10万ドル。実際の現物株式の取引ルールを適用することとし、スキャルピングやデイトレード、信用取引は禁止。差金決済となる取引も認めない。
大会期間終了後の資産額の合計に基づき表彰することとし、個人優勝と総合優勝を用意した。
現在、アメリカやイギリス、台湾、オーストラリア、ニュージーランドなどの大学に参加を打診。すでにオーストラリア、ニュージーランド、インド、バングラディシュの参加が決まっている。
学生投資家たちがどんなパフォーマンスを見せてくれるのか――。楽しみだ。
なお、主催の早稲田大学株式投資サークル Forwardは国際投資コンテストの開催にあたり、大会費用をクラウドファンディングで募集している。目標金額は100万円。個人向けに1000円、5000円、1万円の3コース。企業向けに10万円コースを設けた。集まった資金はすべて大会の賞品費用に充てる。
「今のところ優勝賞品として日本への往復航空券を考えており、日本ならではの景品を大会の賞品にすることで、大会の規模を大きくでき、世界各国の学生投資家たちにとっても有益な大会にすることができると確信しています。ぜひとも、みなさまのご支援をよろしくお願いいたします！」（Forward代表の恵良祐太さん）
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カブライブ！は、2023年の国内大会に続き、今年も「日本初！ 学生主催の国際投資大会」の活動を応援しています（カブライブ！ 編集部）
