【第7話】 中期経営計画からわかること! ススム先生の「タイパ決算書分析」塾

中期経営計画からわかること

 

カブオ君、マナミさん、「タイパ決算書分析」塾7回目です。前回(【第6話】自己資本は“扇の要”です!) は配当と自己資本の関係などについて学びました。材料としている「極洋」ですが、2024年1月26日(金)の夕方、日本経済新聞に興味深い記事が出ましたね。

 
 

私も見ました。「水産物の買い付けや冷凍食品を製造するトルコ企業を買収して、欧州展開の軸にする」という記事だったと思います。

 
 

たしかに……。そんな気がしてきました。世の中、そんなに甘くないはずだ。

 
 

投資額は非公表ですが海外事業の拡大を経営の重要戦略としていますから、その一環でしょう。カブオ君が望むような高配当はしていないけれど、成長のために投資をする、という姿勢かと思います。

 
 

1937年設立という歴史のある企業が“攻めの経営”をしていることに驚きました。社歴の長い会社は安定経営で安定高配当が当たり前だと思っていたのですが、そうでもないですね。

 
 

「会社は個体差がある生き物だ」というのが私の実感です。このケースは投資額が非公表ですので試算が出来ませんが、会社が公表している中期経営計画の一環だと思います。

 

 

中期経営計画は大切  しかし経営の機動性を失ってはいけない

 

じつはわたし、中期経営計画を見たことがないです。

 
 

では、IRのページから見てみましょう。「トップメッセージ」の横に「中期経営計画」を表示していますね。中期経営計画を重視している姿勢だと思います。

 
 

あれれれれ。パワーポイントじゃないのか。なんだか地味だなあ。

 
 

コナンかっ! でも、中期経営計画というとパワポというイメージがあります。

 
 

WordをPDFにしていますね。説明文はしっかりし書かれていますし、図表も入っています。イメージだけのパワポより真剣さを感じますが、パワポ職人がいなかっただけかもしれません。極洋のIRは全般的にちょっと古めの感じがしますから、改善点と言えるかもしれませんね。

 
 

私は目標値が明確なのが気に入りました。2024年の計画値として売上高3,000億円、海外売上高300億円とあって、増収かつ海外比率を1割に引き上げたいのは明確だし、経常利益65億円もわかりやすい。計画は2021年3月の策定ですが、23年3月期に経常利益81億円を達成していますね。すごい!

 
 

直近で公表している24年3月期の業績予想は売り上げ3,000億円、経常利益85億円です。どう思いますか?

 
 

上振れですが、計画との乖離がちょっと大きいなと思います。

 
 

3年前というとコロナ禍の真っ最中だからブレるのは仕方ないよ。

 
 

どちらの意見もごもっともです。通常、中期経営計画は3年か5年で策定しますが、3年間で世の中は大きく変わるので企業も対応しなくてはいけません。中期経営計画は大切だけど、それに縛られて機動性を失ってもいけないのです。

 
 

自然災害もあるし、1年先ですらわからないのが実感です。

 
 

同感です。極洋には今後も中期経営計画のローリングをしてほしいと思います。さて、2023年11月に第2四半期の決算短信が出ていました。資産の部から見てみましょう。

 

「流動比率」150%あれば良好、200%で優良!

関連記事一覧

  1. この記事へのコメントはありません。